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画像の引用元:YouTube

コロナ禍の中、おばあちゃんに会いたいとイタリアからイギリスまで徒歩で旅をした少年がいます。79日の行程+14日の隔離期間を経てのおばあ様との再会という得難い思い出の他に、スーダン人の難民の少年に出会い、なんと難民支援まで始めてしまうという旅に…。

「可愛い子には旅をさせよ」とはこのことですね。ロメオ君の旅を、YouTubeのニュースチャンネルNOW THISからご紹介します。







おばあちゃんの家まで3200キロの旅


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イタリアのパレルモに暮らす10歳の少年、ロメオ・コックス君は、夏休みにロンドンのおばあ様の家まで出かけることにしました。コロナ禍で外出も難しい中、なんと徒歩での旅です。キャンプ道具も背負い、勇ましい出立です。

名作『母をたずねて三千里』とは違い、子供一人での旅ではありませんので、ご安心ください。ちゃんとお父様のフィルさんが一緒です。



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フィルさんとの旅がとても楽しいようですね。場所により船を使ったことも、自転車を使ったこともあるそうですが、基本的には徒歩の旅。



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朝は4時半に出発して1日平均20kmを歩き、日暮れ前に着いた先で宿を求めることもあれば、野宿も当然だったそうです。星空の下で眠るのは素晴らしかったそうですが、それでも過酷と言える旅であったとフィルさんは語ります。



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旅先でお誕生日を迎え、色々な国の子供達と友達になったロメオ君。可能な限り、ボランティア活動にも参加したそうです。



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6月にパレルモを出発し、9月20日、遂にロンドンに到着しました! しかし、コロナ禍の今年はおばあ様のところに直行するわけには行きません。2週間の隔離期間を過ごす必要がありました。



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出発から93日、念願のおばあ様の元へ行くことができました。おばあ様も本当に嬉しそうにしていらっしゃいます。息子さんであろうフィルさんとの再会も、きっととても心強いものであったことは想像に難くありません。




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この夏の旅がロメオ君にもたらしたのは、キャンプ技術とおばあ様の笑顔だけではありませんでした。

フランスのカレーでの、スーダン人難民の少年との出会い。ドーバー海峡を臨むこの町で、おばあさまに会いに行くロメオ君と、家族に会いたいけれどイギリスへの移動が認められないこの少年は出会ったのです。

この状況を不公平だと感じたロメオ君は、旅の実況の視聴者たちに難民支援財団the Refugee Education Across Conflicts Trustへの寄付を呼びかけました。NOW THISの動画投稿時で、ロメオ君は23,000ドルもの募金を集めているそうです。

おばあちゃんとハグしたい!という、可愛らしい子供の願いを成長への旅にしたお父様のお力に感嘆するばかりでした。「僕はロメオの後を付いていたばかりで」とおっしゃるフィルさん。必要な時に必要な行動をとる姿が、ロメオ君にとって大きな学びになっていたことでしょう。素晴らしい旅を成し遂げた親子に乾杯を捧げます。





この動画に寄せられた海外の人たちの反応


●20年後に振り返ってみたら、お父さんとどれほど素晴らしい経験をしたのか実感するだろうね。

 ↑この子は20年の内に、大きなことを成し遂げるだろう。

●おばあちゃん「私が昔学校に通っていたのと同じぐらい、遠くまで歩いたわねえ」

 ↑おばあちゃんは雪の中、山道を往復し、靴も履いてなかったんだぞ~

●この素晴らしい話を以て、今日のYouTubeは終わりとしよう。13歳の息子と、午後は一緒に過ごそうと思う。

●おばあちゃんに会えるものなら、星への階段を上りたいよ。

 ↑僕も!

●これが僅か150年前の旅の在り方だと思うと...


声の引用元:YouTube



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